学校設定科目「海外研修」の履修チーム3組が、1年間の研究の成果を英語の研究ポスターにまとめ発表しました。株式会社木村鋳造所より専務取締役木村彰秀様と人事部山内一馬様、加和太建設株式会社より経営推進部人事課松久綾子様、吉原高校よりネイティブ講師のマリオ・コクソン先生にお越しいただき、発表後の意見交換では鋭い質問やアドバイスを通じ、各チームの研究の背景や今後の可能性について議論をしました。各チームの発表タイトルは以下の通りです。
生徒の感想
- 1年間行ってきた探究活動の集大成といえる発表を成功させられてよかった反面、慣れない英語での発表はとても緊張しました。また、吉原高校のネイティブの先生に質問をいただいた際、英語を正確に聞き取ることができず、何を聞かれているのか、また何を答えればいいのかを的確に捉えたり考えたりすることができませんでした。想定していなかった角度からの質問もたくさんあり、困る場面が多々ありました。このことから、自分には英語のリスニング力と、質問を想定しておく力が足りないと感じたため、今後の学校生活を通して伸ばしていきたいと思いました。さらには、根拠の大切さを学ぶことができました。これからも探究活動をする場面は多いと思うので、根拠を基に意見を述べていけるようになりたいと思います。
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実際に企業で働いている方などからアドバイスをいただくことができるとても貴重な機会でした。私たちが行なっているエビの殻を用いて製品を作る探究について、大学で水産を学んだ方から、専門的な知識を頂けました。発表に関しては、今まで何度も日本語、英語で発表を繰り返していたので、不安や緊張が少なく、発表の途中で必要だと感じたことをアドリブで伝えることができました。一年前からの成長を感じました。次の発表は6月と、期間があるので、それまでに研究を深めたいと思います。
- 自分たちで考えるだけではなく、実際に人前で発表することで社会で必要なプレゼン力を磨くことができてよかった。しかし、英語がおぼつかなかったり、質問に答えられなかったりとまだまだ改善することはたくさんあると思うので、これからの探究活動に生かしたいと思った。また、今日もらったアドバイスの中で特に根拠を用意するという点はこれからも注意していきたいと思った。
- 一年の締めがあるこのプレゼンが終わり、まずは達成感や安心感などがとても感じられました。その反面、まだまだ私たちには足りていないことがたくさんあるということを再度気づくことができる貴重な機会だったと思いました。聞いてくださっている外部の方々などが問いかけに対し答えてくださったり、メモをとってくださっている様子が見られ、発表側として嬉しかったこともたくさんありました。それは私たちが練習を重ねて自信を持って発表することができたからだと思います。これから改善することはさまざまなデータを比べてより根拠のある意見にすることと考えました。これからも頑張っていきたいです。
- 今回のセッションを通じて、質問を受けながら自分たちの研究内容をさらに深めることができました。練習してきたように、ポスターを指しながら分かりやすく発表できたと思います。研究に対する疑問やアドバイスから、私たちが当たり前に思っていたことやその根拠をより詳しく説明することが、説得力のある発表に繋がることが分かりました。しかし、根拠について質問されたり、英語での質問に戸惑ってしまったので、これからはその点を改善していきたいと思います。
- 今まで日本語での発表が多かったので、英語での発表は少し緊張しましたが、沢山練習を重ねたので、いつも通りのスピードと目線で発表することができました。しかし、英語での質疑応答は、質問の意味を考えたり自分の考えを英語にしたりするのに時間がかかってしまい、テンポよく会話をできなかったなと反省しています。そのため、発表前にどのような質問がくるか自分たちだけで考えるのではなく、他のチームとも発表しあってお互いに質問を出し合えば良かったなと思いました。しかし、今までの授業で学んだことを活かし、文法は間違っていたかもしれないけど自分の意見を伝えることを意識して発表ができたので良かったです。これから、英語での発表の力を高めるために、海外の方と関われるイベント等に積極的に参加したいなと思いました。
- 今回のセッションは英語で発表したので、いつも以上に緊張してしまったけど、自分たちの伝えたいことが伝わるように、できるだけ聞いている人の目を見たり問い掛けをするなど、自分にできる最大限の発表をすることができました。また、最後の質問の時間ではエビの殻の抗菌作用について他の魚類と結びつけてお話を聞くことができたので、この話をもとにもっと自分たちの研究をより良くしていきたいです。
- 練習では原稿を正確にミスなく読むことだけに目を向けすぎていました。しかし本番では、とにかく自分たちが何をやりたいのかを伝えようという気持ちが湧き上がってきて、自分の言葉でプレゼンテーションを行うことができたと思います。また、いただいた質問にも、できるだけ一言で終わらせないように気をつけて答えることができました。大人のオーディエンスの方々に、英語で発表をしディスカッションをすることで、自分たちの研究を客観的な視点から深められるきっかけになり、とても貴重な機会になりました。これから海外研修の研究に限らず、プレゼンテーションをする機会があったら、自分たちの研究が本当に説得力のあるものなのか自問自答を重ね、適切な根拠を十分に準備することができるようになりたいです。
- 一年を通してテーマが大きく変わった私たちにとって、今回のセッションは新しい視点や探究の内容をより深める貴重な機会になりました。英語での発表だったこともあり、発音や文法に目を向けすぎていたところがありました。私たちの探究は人の将来に関わるものであり、信頼して使われるためにも、より多くのエビデンスが必要であると感じました。また、探究の内容だけでなく相手を納得させるためのプレゼンテーションの方法についてもアドバイスをいただき、改善点が多く見つかりました。今回のセッションを通して、内容についても、発表自体についても、見直すべき点がたくさん見つかったので、前回よりもさらに準備を整えていきたいです。